サーバーを用意する
2012年08月28日
独自ドメインを取得したら、次はウェブサーバが必要になります。
各自で構築することも可能ですが、ウェブサーバを自分で管理・運営するのはメンテナンスやセキュリティ対策など、難しい作業が多く、また手間もかかり大変です。サポート体制の整ったレンタルサーバを利用するのが効率的と言えるでしょう。
各運営会社が提供するレンタルサーバは、プランやサービス内容が複数あります。
それぞれ使用できる機能が異なりますので、あとになって「使いたかったサービスがない!」ということがないように、あらかじめ「企業(個人)ホームページを作りたい」「本格的なECサイトを立ち上げたい」などの目的に合わせたサーバを選ぶようにしてください。
それぞれのサイトのテーマに合わせたサーバ選びのポイントをご紹介します。
- (1) 基本的な機能
- CGI
- DB(データベース)
- スパムフィルタ
- SSL(データ送受信暗号化)
上記の4つは、まず視野に入れると良いでしょう。どのようなサイトにもほぼ必須の機能です。
サイトを運営する上でCGI、DBの使い道は多いです。またスパムフィルタ、SSLは安全なサイト管理に役立ちます。
- (2) ECサイトなら
- 基本的な機能
- ショッピングカート機能
- クレジットカード決済システム
メールフォームでのやりとりで通販を行うのは非効率的だと言えます。
ECサイトを運営するには、カート機能とカード決済システムの搭載は必須でしょう。
これらの準備が可能なサーバを選ぶようにしてください。
- (3) それ以外にも
- 管理できるメールアドレス数
- マルチドメインの可否
- サブドメインの可否
- サーバ容量5GB以上
これは必須というわけではありませんが、気にしておくと便利な条件です。
特にサーバ容量に関しては、サイトが発展するに従ってページや機能を増やしたりと、必要な容量は増える一方です。後で足りなくて困るということがないよう、ある程度余裕を持って選ぶと良いでしょう。
次にサーバの機能とは別になりますが、サーバを選ぶ上で気にかけておいた方が良い項目を説明します。
サーバの運営・管理を行っていくにあたって必要なポイントです。
◆サポートの重要性
レンタルサーバの場合は、特に詳しい知識や技術がなくともサービス会社が安定してサーバを運用してくれますが、不慮のトラブルや障害が起こらないとは限りません。
例としてECサイトやアフィリエイトブログの場合を考えてみましょう。
サーバに障害が起こりサイトにアクセスできなくなってしまうと、その間の収益が失われるのはもちろんですが、せっかく検索エンジンから訪問してくれたユーザのアクセスをも取り逃がしてしまうことになります。
SEOの観点からも、クローラーが巡回してきた際にサーバがダウンしていれば、インデックスされず検索結果にも反映されません。
どのようなサーバでもこのリスクはゼロにすることはできません。
だからこそ、サーバのサポート窓口が夜間や休日でも受け付けているのか? 電話でのサポートはあるのか? 迅速に対応してもらえるのか? といった項目は重要なサーバ選びのポイントとなるのです。
◆転送量
転送量とは、サーバから呼び出されるデータ量のことです。
サイトにアクセスしたり、メールを送受信した場合、サーバとクライアントPCでデータのやり取りが行われます。
この際に移動するデータの量を転送量と言います。
画像を多用したり、phpなどで動的なページを生成しているサイトでは、PVに対して転送量は多くなりがちです。
例えば1ページ20KBのページで月間10,000PVだった場合、転送量は20KB×10,000回で約200MBになりますが、100KBの画像がひとつ追加されれば120KB×10,000回で約1.2GBもの転送量になってしまいます。
多くのレンタルサーバではこの転送量に上限が設けられているか、またそれを超過した場合には追加の金額が発生するかという形式です。
一方で転送量無制限だというサーバもあり、こちらでは文字通り無制限に転送量を確保することができます。
画像やphpを多く使用するサイト、あるいは月間100万PV、1,000万PVにも届く様な人気サイトの場合、転送量制限の有無はサーバを選ぶ重要なポイントになります。
しかしレンタルサーバの場合、ひとつのサーバの中に複数のユーザがいますので、極度に他のユーザの回線を圧迫するような転送量の場合、制限がかけられる場合もあります。
あらかじめ大体の転送量が分かっている場合、サービス会社に問い合わせて確認しておくとよいでしょう。
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